浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

文化の日なのでブックオフへ行く。100円コーナーでカフカの変身とカミュの異邦人が隣り合わせに置いてあった。200円で実存主義文学の代表作2つが揃う。あとサルトルの嘔吐でもあれば完璧だったな。とはいっても実存的な気分ではなかったのでパスした。労働の習慣は実存を遠ざける。生きることそれ自体のつらさを忘れられる代わりに、生きるためにすることのつらさがやってくる。いずれも苦悩であることには変わりない。ゲームソフトもたくさん置いてあったが、食指が動かなかった。昔はマイナーなゲームソフトを見つけるだけでワクワクしていたのに。DL販売が一般的になってから、ハードとしてのソフトにフェティシズムを抱けなくなってしまった。結局なにも買わず。

◆マンガ倉庫にも行く。ゲームの試遊台のコントローラーが完全にひしゃげていた。漫画コーナーは狭いけれど、ブックオフに比べて色々あって楽しかった。空が灰色だからとか、少女終末旅行とか、謎の彼女Xとか、それでも町は廻っているとか、余剰資金が少しできた今こそ買い揃えたいなーと思った。でも全部微妙に巻数が揃っていなかった。

◆スパ銭にも行く。館内に流れてる音楽が良くてシャザムる。ここ最近流行りの音楽が普通に良いと思えるんだよな。たぶん自分と同じ世代が音楽を作る側に回り始めたんだと思う。瓶のフルーツ牛乳がなくて悲しかった。パックのフルーツ牛乳はあったが、それでは意味はない。味は同じかもしれないが、一風呂浴びたあとのフルーツ牛乳は自分にとっての儀式なので、形式こそが重要なのだ。