浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

なぜ靴下は決まって片方なくなるのか

◆答えは単純で、両方なくなったら、なくなったことにさえ気づかないからだ。靴下に限らず、無自覚な喪失というものがある。これは時として意識される喪失よりも深刻で、対処のしようがない。金を失ったら仕事をすればよい。愛を失ったら愛を買えばよい。コン…

躁鬱だけど任せとけ

◆気温が乱高下するのに合わせて、テンションも上がったり下がったりでたいへんだ。特に昨日はひどくて、うろ覚えのプリキュアのOPを鼻で歌いながら晩ごはんの準備をしたかと思えば、急に死は避けられないことを思い出して狼狽えたりして、それを誤魔化すため…

自信のない鶏団子

◆今日は寒い。薄々気づいていたけど、スーパーの帰り道、交通量の割に待たされる信号の下で確信に変わった。今日はなにもせぬまま一日が終わった。実際はそんなことはなく、なにかしたから一日が終わったのだろうが、感覚としては本当になにもしていない。せ…

十四才

◆丸亀製麺でぶっかけうどんを食べた。口の中にネギの匂いがまだ残っている。また春が近づいてくる。少年の自分がまだ俺の中に消えずに残っていて、時に駄々をこねる。そいつはループする学生生活のなかで、友達と延々スマブラに興じている。あるいは3Pシュー…

アシックスの靴も痛い

◆マットレスをいいやつに変えた。これまでニトリの安いやつを使っていたが、この前飲みすぎて卵を産むピッコロ大魔王みたくゲロを吐いてしまい、その一部が付着したもんでちょうどいい機会だと買い替えた次第。で、買い替えたはいいものの、明らかに中途覚醒…

とるにたらないもの

◆昔の写真を整理していた。最近はめっきり写真を撮らなくなった。GRの電池もちが悪くなったからというのもあるが、撮る切実さがなくなってきたからだろう。昔は写真を撮るという行為が一つの救いであった。なにもない一日が、写真を撮って見返すことでなにか…

デブリ

◆過去最高を更新し続けている。体重の話である。太れない体質だとか嘯いていた若かりし頃が遠い過去のようだ。なぜ太ってきたかというとそれは食べる量が増えたからである。外食すると、大盛りを頼んでしまい太る。コンビニとか弁当屋は揚げ物ばっかなので太…

死ぬのが怖い

◆最近、死ぬのが怖い。生まれてからついぞ抱かなかった感情だから、どう処理すればよいのか途方に暮れる。物心ついてから種々に怯える人生を送ってきたけど、死は別に平気だった。というのも生が怖かったからだ。つらかろうが苦しかろうが、生きている限り我…

雪解星

◆雪解星は早春の季語で“ゆきげぼし”と読み、木の周辺だけ雪解けが早いさまを星に見立てた言葉らしい。雪国に暮らした経験がないのでぼんやりとしたイメージしかできないが、好き。ただ、語感だけはワキ毛に似て少し残念な感じがする。2024年になった。今年こ…

干し芋のリスト

◆なにもかもが億劫で、後ろ向きな思考がことあるごとに頭をもたげてきて、ケツから赤き汁が滴り、手の甲はカサカサ、結局のところすべて寒さが悪い。そう思う。そんな俺にもいいことはあって、先日弊社より御ボーナスを御賜る次第と相成った。有難き幸せ。早…

来た、見た、行った

◆ローソンに行った。自分はコンビニの中ではセブンが好きだが、行く頻度が高いから流石に飽きてきたし、この前食べたエビピラフがあまりにもあんまりだったので愛想が尽きたのだ。かといって自炊する気分でもないし、外食の気分でもない。セルフレジがあった…

抽象を振りかざしたい秋

◆キンモクセイの香りに浮かれて、身も心もどこかへ旅立ってしまいそうだけど、一方で現実はあまりに現実である。具体的な話はしたくない。抽象を振りかざしたい秋である。 ◆人にはそれぞれの地獄があり、会社にもそれぞれの地獄があるようで、もちろん弊社に…

ゼルダ日記

ティアキン、エンディングまで見たのでとりあえず。 一日目 ◆ラピュタ、ジール王国、シェバト。創作に出てくる空中の建物ベタだけど好き。ロードが短くなった。嬉しい。祠を一個スルーしてたっぽく、島をもう一周するハメになる。まあ普通にめんどくさい。最…

宿酔

◆週末は会社の飲み会で、帰り際若干記憶をなくした。飲みの席では毎度、なにを何杯飲んだか脳内でカウントしている。飲み過ぎを防止するためだ。覚えられなくなったら飲むのをやめる。そういう自分ルールを課している。そのルールに基づくと、ビール2杯にハ…

がらんどう

◆盆休み、実家に帰っていた。親戚が死んだり、祖父母がコロナにかかったり、父が痛風になったりしていた。やはり皆老いている。それは自分も例外ではなく。かまいたちの一方が痛風で有名らしく、みんなでかまいたちのYoutube動画をテレビで観た。父はテレビ…

かぼすドリンク

◆たぶん今ぐらいの年齢のときに、母は自分を産んだんだよな。だからといってどうということもないのだけれど。ただ時間が経ったなあという感じで、最近よくわからないままに休みが終わって、一ヶ月が終わって、一年が終わって。何した?って問われてもなんに…

こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう

◆髪を切った。いつもの美容室で切った。店長は荒木飛呂彦みたいな胡散臭い顔をしている。荒木飛呂彦みたいなので、年齢がよくわからない。お気に入りの美容室というわけでもないが、結局一年近くそこに通っている。気に入らないままずっとそこに通い続けるの…

もんだいなし。

◆当然と言わんばかりに雨が降り続けている。お昼に来客があった。宗教の勧誘だった。築半世紀過ぎた、NHKすら来ない我がボロアパートによくぞ来た、となんだか嬉しさすらあった。パンフには辛抱強い人になりましょう、と書かれてあった。こんな雨の中やって…

豚汁は世界を救う

◆豚汁ぶたじるは世界を救うのだ。少なくとも豚汁は俺を救っている。唯我論的には俺なしの世界など存在し得ないので豚汁は世界を救うことになる。さて、如何にして豚汁は俺を救うのか。豚汁は俺に野菜を摂取する機会を与えてくれる。野菜は高い。特に外で食べ…

6月1日の日記

2013年6月1日 本が読みたい。今日は雨降り。マンガ読んだりdビデオのコンテンツを見たり。一年というのはやはり長いかもしれない。昔の人は平均寿命が今よりも断然短いようで。今の人間も昔の人間も共通した考えを持っていたのかもしれない。ちょっとした感…

世界の果てで出前を頼む

◆友人が結婚するということで、GWは大都会へ結婚式に行ってきた。大都会はまったくもって大都会であって、あまりの人の多さに疲弊してしまった。あれほど多くの人を捌く交通網に対して畏怖の念を覚える。人間が造り出したものにしてはあまりに複雑で精巧すぎ…

魔女がやってるカレー屋

◆最近弊社の近くにカレー屋がオープンした。多分ほとんどの人が気づいていないんじゃないかと思う。少なくともグーグルマップは気づいていなかった。花輪を飾るとまではいかずとも、開店したら開店したなりのアピールをするものなのに、そういうのは一切なく…

ナイキの靴は痛い

◆ランチで行ったことのあるピザ屋に夜ご飯を食べに行ったら、夜はワンドリンク制になっておりますと言われて、400円くらい出してジュース頼むのも馬鹿らしいし、ハイボールにでもするか、と思ったが、ハイボールにもう百円ほど足すとウイスキーが飲めるっぽ…

同窓会に来たがらないやつと同窓会したい

◆有休消化。とりあえず実家に戻った。せっかくなら旅行にでも行けばよかったなあと思う。でも行きたいところも特にない。母親ともそういう話をした。あと老後の話とか。実家に戻るとテレビがあるので、テレビを観る。4Kでネコ歩きを観た。4Kの猫は破壊力があ…

ポケモンが好きだったことすら忘れていた

◆初めて買ってもらったゲームはポケモン金だった。相当な時間プレイしたはずだけど、あまりに幼すぎてしっかりとした記憶がない。ただ、正方形によって仕切られたドットで表現されたグラフィックと、矩形波と波形メモリとノイズによる音楽と、読みすぎてやつ…

三連休日記

◆土日はソードオブネクロマンサーをやる。増田で言及してた人がいて、安かったので買ったけど、よかった。よかったので、よさを共有したいと思ってネットのレビューとか見たらバランスが大味でやや単調、みたいな感じであんま褒められてなくて悲しかった。そ…

冬はつとめて夏もつとめて

◆中学校の頃を思い出してみる。色々あったような気もするけど、当時はとにかく眠かった。性欲もあったし、食欲もあった。不安や悩みだってあった。だけど眠気の前には全く勝てやしなかった。飯食いながらうつらうつらすることもあったし、ゲームしながら寝ち…

これからの自由のはなしをしよう

◆今この文章を鬼束ちひろを聴きながら書いている。なんだこの仰々しいタイトルは。 ◆自由とは多くの選択肢が存在することではない。自分の納得できる選択肢を選び取れるということである。 ◆ゲームの自由度の話でも同じで、実際に取れる選択肢の多寡は問題で…

小規模なコンプをする

◆なにかをコンプリートしたいみたいな欲はあることはあるんだけど、怠惰さとか吝嗇さとかが上回ってきてしまって、基本的に果たすことはできない。コンプリートって基本的に多大な労力を必要とする行為なので、自分には向いてない。めんどくさいので、楽にコ…

16x16の世界

◆小学校に上がるか上がらないかだったか、はじめて買ってもらったゲームがポケモン金だった。ゲームは一日一時間を律儀に守りながら毎日やっていたが、これが本当に難しかった。まず家から出ることが難しい。なんか赤いドットの塊が下の方にあって、そこをさ…