浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

昨年出会った本とかマンガとかゲームとか振り返り

◆今更ながらに下書きしてたやつを救出。

◆昨年は読書熱が冷めきっていた。二桁いったかな、どうかな、という感じ。今年読んだ中で印象に残ったやつ。

  • 「ストーカー」 ストルガツキー兄弟のやつ。古典だが普通にエンタメしてる。未知の危険な世界に飛び込んで、奇妙なアイテムを持ち帰る話。たのしい。レムとかもそうだけど、共産圏のSFって、こう人間を特別扱いしないところがある。人間の知性は自然の驚異に比べれば塵みたいなものと考えているというか。アメリカの古典SFとかだとなんかふっつーに宇宙人が人間とそこまで変わらなかったりして、感覚違うなーと思ったりするんだけど。キリスト教の影響なんかもあるんかな。神が自分に似せて人作ったんなら、別の場所にいる知的生命体も人の形に似てたほうがしっくりくるもんな。

  • もものかんづめさくらももこってすげえな。どれもこれも他愛もないエピソードなのに面白いのはなぜなんだろう。観察対象に対する目線がすごい。すっげえ冷めてるといえば冷めているんだけど、冷たいわけではないみたいな。

◆マンガはいつもどおり、家族が借りてくるのを読む感じ。マンガは気力なくても読めるのがいい。アニメとか本だとこうはいかない。最近読んだのだと、「メタモルフォーゼの縁側」が良かった。BLマンガの話題で意気投合した高校生とおばあちゃんが一緒に同人誌出す話。あらすじ書いてる感じだとわりと荒唐無稽な感があるけど、登場人物のディテールの積み重ね方が丁寧だから読んでるうちに本当にあった話のように思えてくる。懐に入るスキルがやたら高いおばあちゃんって現実にも居るよね。いつの間にか色んな人と仲良くなっているような。

◆アニメ。なんかメモが残ってたのでそれ参考に。

  • スペース☆ダンディ アニメ好きなら知っているのかもしれないけど、なんかもっと話題になるべきアニメなのでは。少なくとも俺は見るまで知らんかったぞ。マジで贅沢なアニメ。 色々と豪華すぎるだろ。特に音楽が好き。ファンキー。ジェネリック山下達郎みたいな曲が流れたときは笑ってしまった。 急にえらくハードなSFぶっこんできたな、と思ったらEDで円城塔の文字がドンと出てあなたなら仕方ない……となった。 QTが恋する回とミャウの里帰り回が好きです。

  • てーきゅう シンプルに面白い。テンポ極限に上げると多少の絵の粗さも気にならなくなるという知見。通りすがりの人間は皆美男美女に見えるけど、じっくり見るとなんか違うってなるのと同じ現象。

  • 日常 なんかヌルヌル動くし崩れたりしないしでびっくりしてしまった。かわいいものがきれいに動いていると人間はニヤけてしまう。あらゐけいいちはあとでマンガも読んだんだけど、やってることはベタもベタなはずなのにすげえ独特な感じするの不思議だな。

  • まちカドまぞく Undertaleっぽいな、と思いながら見てた。いや、物語としての共通点は魔族と魔法少女の構造くらいだけども。

  • ストライクウィッチーズ ビジュアル面は攻め攻めだけど、そこ以外はそつのないアニメ感。一話の展開の仕方とか、そつがないなーと思った。過不足なく舞台設定を説明してるなー、それも行動や出来事で説明してるなー。みたいな。

◆ゲームに関しては、あつ森に始まり、あつ森に終わるという感じの一年でした。現実が迫ってくるとあつ森を起動する時間が長くなるというか、そんな感じ。大きな刺激はないがそれがいい。刺激がなさすぎて寝落ちしたこともしばしば。とはいいつつ他のタイトルもやっている。