浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

人には人の地獄と乳酸菌がある

◆貧弱な経験からしても、とかくに人の世は住みにくいのはまあ分かっているので、今いる場所はそんなに悪くないのでは、それは頭の中では分かっているが、肚では理解していないというか、桃源郷と言わずとも、もっとマシな場所がこの世にはたくさんあると信じている。信じてはいるが、どこにあるかはさっぱりわからない。黒霧島を買ったので飲む。実家では茜霧島がボトルキープされていたが近くのスーパーには置いていなかった。焼酎を飲むとアルコールって甘いんだなという気分になる。買ってきたロッテの酒入りチョコレートと一緒に楽しむ。このまま一人で生きて死んでいくのかな。数年前祖父が死んだのだけれど、最後の何年かは病院と特養を行ったり来たりで、メシがまずいメシがまずいと見舞いに行くたびに愚痴をこぼしていた。死に至るってのはつらそうだ。子供も孫も妻も元気だとしてもつらそうだ。ならひとりで死んだとしても変わりはないのかもしれない。

◆最近は昔見たテレビのことばかり思い出す。ひいばあちゃんちで見た笑いの金メダルとか、爆笑問題の太田がドカベン大喜利してたり、ゲームキューブにハム入れる動画で爆笑したことを思い出したりする。その頃はテレビ番組が共通の話題として機能していた。あいのりとかココリコミラクルタイプとか周りは見てたけど、全然ピンと来なかったな。うぶだったもんで。M1の笑い飯のネタが衝撃すぎて、隣の席の子と朝会うなり鳥人の話をしたことを今でも覚えている。チンポジの話もした。クイズヘキサゴンのちゃんとクイズしてた頃が好きだったり、行列のできる法律相談所のちゃんと法律相談してた頃が好きだったりした。久保田弁護士とか覚えてるの自分くらいでは。テレビを見なくなって結構経つのでテレビの記憶は感傷を呼ぶものばかりだ。