浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

◆肉まんの皮に擬態した敷き紙を噛んで秋を知る。少し前までは行き遅れのセミが寂しく鳴いていたりもしたが、ここ数日はそんなこともなくなった。半袖にするか長袖にするか悩む季節である。今日は定時に帰れて幸福だった。だけど定時に帰ることで幸福になれるのは、普段の残業しているときが不幸だからにほかならず、やっぱり不幸かもしれない。でも定時で帰れても不幸な人はたくさんいるのだから幸福かもしれない。当たり前のように残業する会社がたくさんあるのと同様に、定時に帰れる会社もたくさんあるのだと思う。来世では定時で帰れる会社に就きたいなと思う。いや現世でもいいのだけれど。仕事はしたくないし職場にも行きたくないんだが、仕事を辞めるという仕事も重労働なので難儀なものよ。