浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

鏡よ鏡

◆下手の考え休むに似たり。服とか靴とか鞄とか、ファッションアイテムをウィンドショッピングするとき、色々考えて結局買わないことが多いんだけど、自分に似合うものはなにか、というイメージができていないからだと思われる。最近鏡を見る頻度が増えた(当社比)。昔から鏡を見るのが嫌いで、というのも自分の顔とか身体とかが嫌いだったからで、今も好きとはいえないけど、嫌いなら嫌いでなんとかおめかししてマシにしたほうがいいんじゃないかと思うようになった。思うようになっただけで行動に移したかというとそういうわけでもないんだけど、これは大きな心境の変化だ。昔の自分は白黒つけたがり屋なところがあって、テストで39点だろうが0点だろうが赤点な時点で同じと本気で思っていた。そんなことないな、と最近思う。生活は1点ずつを積み上げる営為だ。爪を切る、髭を剃る、顔を洗う、ご飯を炊く、洗濯物を干す、トイレ掃除をする、雑巾掛けをする。そのうちいくつかが不十分だとしても、ヤケになって全てを諦める必要はない。39点と0点は違う。だから定期的に散髪に行くし、メガネの買い替えを検討する。コンタクトにはしないし、マスクがあるから髭剃りもサボる。でもまあそれはそれでいい。