浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

白い襟と檻

ノイズキャンセリングイヤホンは鼓動すらキャンセルしようとしてくる。音楽が鳴っているが静かだ。道端の壁になめくじがひっついている。昼ごはんは外で食べることが多い。世界で一番仕事ができるのはゲイツでもジョブズでもなくその辺の定食屋のおばちゃんだと思う。愛嬌を振り撒きながら、オーダーと片付けを同時に済ませ、お勘定は当然のごとく暗算。マルチタスクの極み。仕事って難しい。仕事ってなんだろうと考えることが増えた。まあ仕事をする時間が増えたから当たり前だ。数年前は生きるって一体なんだろうと考えてばかりいた。その頃は生きる時間が長かったのだろう。寝る時間以外は常に生きていた。仕事は難しいが、生きることに比べれば簡単な気がする。