野球依存治療日記 - 浅窓の平常

◆プロ野球を観たり、スタッツを眺めたりするのが好きで、生活の一部と化しているのだが、ふとなにやってんだろう、と思った。残業中はトイレ休憩という名のスポナビチェックタイムが頻繁に挟まる。もはやスポナビを見るために無理やり小便を出してる。早く帰ってきた日は、ダイジェストじゃなく通しで観る。試合が終わってからでないと、他のことが手につかない。休日もやりたいことたくさんあるはずなのに、なんだかんだ通しで見てしまう。

ということで、8/26の週から最低1週間、頑張れたら2週間。プロ野球に関する情報をシャットアウトすることにした。縛りは以下の通り。

野球中継を観ない
スポナビを見ない
野球に関する情報を摂取しない(スポーツ紙のWebサイトとか、ウィキペとか)

コンビニの入口にあるスポーツ紙の一面とか目に入れると、結果わかっちゃったし、もういいよね、って感じでなし崩しに終わってしまいかねないので、そのへんにも細心の注意を払う。登録チャンネル的にYoutubeもまずい。Twitterとか匿名掲示板の類も結果がわかりかねないのでだめですね。結果的にデジタルデトックスも兼ねちゃっている。

1日目

思ったよりしんどい。夜の8時台が一番しんどく、残業してたが仕事が捗らなかった。仕事が一段落したとき、喫煙者がタバコを吸うような感じでスポナビを観ていたことに気づく。贔屓は勝ってるのか、負けているのか。打ったのは誰か、抑えたのは誰か。知りたい、知りたい。心が落ち着かない。しんどいけど、過去の経験から言って、なにかを我慢する試みは得てして最初が一番しんどいので、くじけず頑張る。

2日目

今日は残業せずに帰る。ぼけーっとすると野球のことを思い出してしまうので、自炊する。台風がひどいらしい。これだけひどいとドーム球場でも試合中止になるかもしれない。まあ今の自分には関係のないことだ。

3日目

野球の夢を観る。松本裕樹が劇場していた。台風で会社休みになる。昨日自炊していて正解だった。今日は呪術廻戦の無料分を全部読んだ。面白かった。その間は少し野球のことを忘れられた。唐突に野球回が挟まったけど、ああいうのって作者の趣味なんすかね。好きな野球回はドロヘドロのやつです。読み終わった後、すこしうずうずする。

4日目

この禁欲行為になんの意味があるのかなと思うようになった。野球観戦が時間泥棒だといっても、具体的にどんぐらい時間を食うのか。1日3時間として143試合あるから、合計429時間。平日とかは残業あるから、実際はもっと短いはず。ダイジェストとかスタッツとか見てる時間を含めて400時間とする。長いっちゃあ長いけど、大作ゲーム数本分と考えれば、言うほどではない。趣味の一つとして考えると、いたって妥当な感じがある。うっかりYoutubeを開き、パ・リーグＴＶのサムネが目に入ってしまう。1個だけしか見てないのでセーフ。日ハムが勝ったっぽいという情報以外は得られなかった。

5日目

休日出勤。台風で休みでも、仕事まで吹き飛ばしてくれるわけではないので、結局別の日に出る羽目になる。いつメンでしたね。弊社、社長をはじめ仕事依存症の方々が数人居て、そういう方々は空き時間ができると何すりゃいいかわからずウズウズするらしい。仕事以外に割ける時間が少ないので、妻帯者は家庭崩壊気味の傾向もある。それに比べると野球依存なんて鼻くそみたいに思える。会社で調べ物しているときに、Bingがトレンド検索ワードみたいなの出してきて、そこには清宮幸太郎の文字が。めっちゃ気になるじゃん。自分が見ているときはだいぶいい感じだったんだけど、好調がまだ続いているんかな。活躍して欲しい選手だけど、自分の応援球団的には、ちょっと勘弁してほしい。

6日目

休日。うずうずする感じはわりと収まってきたかな。ニコニコ動画を観た。マンガを読んだ。自転車を漕いだ。まあ野球のことも少しは考えたりはするけど、そうじゃない時間のほうが長い。春日部つむぎ、かわいい。第七女子会彷徨、おもしれえ。自分の周りにはいくつもの宇宙が拡がっていて、そのうちの一つが野球というだけなのだ。