浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

納期

◆仕事というのは納期があり、だからこそなんとか仕事をやってこられているのだなあという感触があります。納期に間に合わせるために、頑張ったり、頑張るのが嫌だったら取り繕ったり、まあするわけです。生活というのは納期がありません。床のホコリを吸うのに、パンツを洗うのに、トイレを掃除するのに、納期はありません。自分は実に十数年前からライブ・ア・ライブっていうRPGをやりたいと思い続けているわけですが、New3DSバーチャルコンソールで遊べるようになっても、リメイクがSwitchで発売されても、未だに手を付けていません。納期がないからです。絵を描けるようになりたい、と思って五年くらい経ちますが、iPadを買ったことを除けば、なにもしていません。納期がないからです。掃除とか洗濯とかそういった類のタスクは、サボると自分を追い詰めたりもしてきますが、でもそれだけです。それ以上の実害はない。生活の納期が欲しい。まあ作ればいいんですけど、自分にしか効力のない約束というのは、基本的には守られません。意思が弱いからです。よくよく考えれば、この意思の弱さは生来のもので、強制力が働く空間では割とごまかせるんですけど、束縛の弱い空間では自分はもう完全にだめになってしまうのです。事実、大学ではだめになりました。大学にも4年という一般的な納期はありましたが、守れませんでしたね。