浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

選挙について

 誰にでも、興味の持てない事柄がひとつやふたつあるものだ。自分の場合は多すぎて困るくらいなのだけれど、そのうちのひとつが政治だったりする。案の定というか、今まで選挙に行ったことがない。そもそも誰が出馬しているか、どの党がどんな政策を打ち出しているかすらよく知らないので、投票という段階まで辿りつけない。

 そんな感じだから、選挙前はネットで見るコンテンツ量が減って少し憂鬱だ。だいたい、選挙をすることでどういう意義があるんだろうか。ということをつらつらと考えていたのだけれど、自分のような政治に無関心な人間さえもそういうことを考える時点で、めっちゃ意義あるじゃん、とふと納得した。普段それほど政治に興味をもたない人でも、選挙前には各政党の政策を知ろうとしたりするかもしれない。そこまでいかなくとも、自分のように、政治とはどういうものか、ほんの少しだけ考えてみたりするかもしれない。政治というものに関心を持つための大掛かりな儀式として、選挙は存在する、ともいえるだろう。その儀式の効力は、選挙に行かない人にも有効だ。