浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

ナイキの靴は痛い

◆ランチで行ったことのあるピザ屋に夜ご飯を食べに行ったら、夜はワンドリンク制になっておりますと言われて、400円くらい出してジュース頼むのも馬鹿らしいし、ハイボールにでもするか、と思ったが、ハイボールにもう百円ほど足すとウイスキーが飲めるっぽく、それならそれのほうがいいなと貧乏性を発揮してウイスキーを頼んだ、ロックで。推定でハイボール3杯分くらいのアルコールが摂取できたので満足した。自分は一人で飯屋に入るのは抵抗がないが、一人飲みというのはついぞしたことがなかった。一人じゃ楽しめないんじゃないかとなんとなく抵抗があった。お金がかかるというのもある。そこそこ安い居酒屋で飲み食いするのと、鰻とかステーキとか食べに行くのと、値段としてはそんなに変わらないと思う。じゃあ鰻とかステーキとか食べたい。自分はケチだ。たとえば昼休みには極力トイレに行かないようにしている。業務時間にトイレに行くと給料が発生するが、昼休みにトイレに行っても一銭にもならない。だからと言って長い間トイレに篭ったりはしない。自分の美学に反するし、なにより痔持ちだからだ。そんなことをしようものならケツが開幕し、肛門科にかかる羽目になり、トイレに篭ったことで得られたなけなしの金は全てそれに消えることだろう。春だ。足が痛い。最近履いてるあのナイキの靴のせいだろう。思えば昔からそうだった。ナイキの靴を履くと足が痛くなる。中学の時はバスケ部で、バッシュはずっとナイキのだった。かっこいいから気に入ってたんだけど、部活帰りはいつも足が棒になっていた。そりゃコートを走り回るから足が痛くなるのは当然だが、それを差し引いても痛かったと思う。それなのにナイキの靴をよく買ってしまう。その理由もわかっている。ナイキの靴は履いたらピッタリなのだ。サイズ感がちょうどいい。俺がシンデレラだったらナイキを履いて王子様に会いにいくんだと思う。アシックスとかだと、つま先とか足の甲が窮屈だったり、サイズ上げると逆につま先が心もとなかったりするから、第一印象がよくない。でもよくよく考えるとアシックスっていったん馴染むと快適なんよな。アシックスみたいな人と結婚できれば良いなと思う。ナイキみたいな人と結婚したら終わる。