浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

◆せっかくインドアな生活が推奨されているわけで、ゲームに時間を割くチャンスなのではとなるが、なかなか積みゲーが減らない。そもそもやるまでのハードルが高い。新しいゲームをやるというのは、操作方法とかシステムとか新しく色々覚えないといけないわけで、それがしんどい。ダラダラとあつ森とスマブラをやる日々である。ゲーム実況が流行る理由もわかる。かといって活字も目が滑るし、なんならマンガすら読むのがしんどい日が続いている。映像もネット上に転がってる、短めのおもしろ動画みたいなカロリーの低いやつばっかり見ている。よろしくない。

◆そんな日々が続く中で最近摂取した作品を以下メモっておく。ネタバレとか全く配慮せずに書いています。

  • Into the Breach

Epicが先日バラまいてた面白いターンベースストラテジー。そこそこ色々な要素があるのにすんなりゲーム内容が飲み込めるのは、画面の見やすさ分かりやすさのおかげだと思う。加えて、無駄なパラメータがない。ゲームによっては、死に要素というか、あってもなくてもそこまで変わらない要素っていうのが結構あるけど、このゲームはそういうものがない。設定にはSF的なフレーバーが効かせてあって、主人公たちは世界線を行き来できる存在として描写されている。一つの局面に対して一回だけ待ったをかけることができるが、そのシステムに対するエクスキューズになっていて面白い。

ムーの投稿欄で前世の記憶持ちを探す下りとか、オカルトが割と幅を利かせていた時代のノリみたいなものを感じられて楽しい。物語中で前世と現世を行き来して、少しずつ新情報が明かされていくのはSFSFしていて面白かった。

物語としては全然前に進まないし、続きが気になるとかそういう感じでもないけど、最後まで読む気持ちにはなった。恋愛ってなによ? っていう問題に対してたくさんの登場人物がひたすら(やたらと禁欲的に)問い続けるマンガであると思う。アニメ版は2話くらいまで見た。作画もよく雰囲気が出ていて良かったと思う。13話で完結させるにあたってどこを削ったのだろうというのは気になる。削ろうと思えばいくらでも削れるのだろうけど、なにを残すべきなのか。

  • 映画版すみっコぐらし

暴力とか性愛みたいな、味の素的存在を使用せずに物語を引っ張るにはどうすればよいのか、みたいな工夫に満ちていた。気がする。すみっコというキャラクターのコンセプトがマージナルな、どこか外れた存在だから、絵本の落書きをモチーフにしたキャラクターというのはドンピシャだなあと思う。