浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

◆月日の移り変わりをあつ森を通して知る。あつ森世界では今日からセミが鳴き始めた。7月に突入したらしい。あつ森の退屈さというか、単調さというか、そういうものに救われている。夜中に目が冴えているときなどは、あつ森を起動して、黙々と魚を釣る。羊の数を数えるように、黙々と。そうしているうちに、眠くなったり、眠くならなかったりする。夜の2時台には夜ふかしなどうぶつが深夜徘徊していたりする。喋りかけると、「眠れないのか? 俺もだ」みたいなことを言ったりもする。なんだかそんなことで救われたりもするのだ。

◆今からコラムスという落ち物パズルゲームの話をする。コラムスのルールは簡単。宝石が落ちてくるので、縦横斜めに3つ繋げて消す。落ち物パズルでは欠かせない連鎖のシステムを初めて取り入れたということで、ゲーム史的にも重要なタイトルである。まあそんなことはどうでもよく、落ちてくる宝石を消したときの効果音が最高なのである。音程が下がるのだ。落ち物パズルにおいて、落ちてきたものを消すというのは一番テンションが上がる瞬間なのに、音程が下がる。ただでさえ暗いBGMにこの効果音が合わさって、コラムスは最高にダウナーなパズルゲームとなっている。オリジナル版だと対戦などもない。必然的にコラムス上級者の最終目標はスコアカンストとなるが、カンストするには数時間かかるらしい。極めたとしても、ひたすらに孤独でダウナーだ。ここまで偉そうに長々書いてきたが、自分はコラムスをやったことがない。エアプ野郎だ。けれど、プレイ動画を見るだけでコラムスはいいゲームだなと思う。

◆テレビゲームにも色々なものがあるけれど、基本的には刺激と興奮を惹起する、アッパー系な娯楽だ。けれどダウナー系のゲームもたまにはあって、そういうゲームもよいのだ。