浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

断片006、あるいは面白さについて

◆ブログ、書こうと思っているが続かない。あまりに続かないので、自分にルールを課してみる。

  • 面白いことを書こうとしない
  • 頑張って書こうとしない
  • 上の2つのルールを必ずしも守らなくてよい

とりあえずこの3つ。最初のルールは、まず自分の書くハードルを下げるために重要である。そして、ブログという媒体では、面白いことを書こうとしないことが、かえって面白さにつながることが多々ある、と思うのだ。これだけじゃ何が言いたいかわからないと思うので以下で説明するが、そもそも面白さってなんだろうか。面白いことの条件ってなんぞや? 加算無限個の切り口がある問題だが、自分なりの回答をするならば、文脈の変更を迫るものこそが面白いものであると思う。ミステリのネタばらし、お笑いのコント(アンジャッシュとかがわかりやすい)、例はなんでもいいけれど、今まで自明視していたものが、なんらかの形でずらされるような体験は、面白さの本質の一つであるように思うのだ。つまり、面白いものを創り出すには、なんらかの形で文脈をずらしてやればいいのだが、これがけっこう難しい。ってか、それができりゃ苦労はしない。けれど、ブログという媒体は、過去の蓄積がある。そして、過去の蓄積から読み手は書き手の人物像を想像する。人間の想像力には限界があるので、新しく文章が更新された場合、自分の描いていた人物像と齟齬をきたす場合がある。過去の文章(から思い浮かべる書き手の人物像)がある限り、わざわざ書き手が文脈をずらさずとも、読者は絶えず文脈を更新され続けるのだ。長々と書いてきたけど、人が連続して語る行為そのものに面白さが現れるので、文章自体が面白いものである必要はない、ということです。もっと言うと、ブログとかYoutuberとかはその形式そのものに面白さが既に埋め込まれてるってことです。あとの2つのルールについては特に説明しない。いや、頑張って書こうとしないってルール決めたばっかりだし。

◆イヤホンが壊れたのでSE215を買った。自分はイヤホンを音の鳴る耳栓くらいにしか考えてないので、遮音性能が高いのが最重要で、音質は割とどうでもいい。音質はどうでもいいのに、1万円近いイヤホンを買ってしまった。どう考えても贅沢である。今まではウォークマンノイズキャンセリングイヤホンを使っていたが、ノイズキャンセリング機能がついているために、端子の形状が普通のイヤホンと異なっていて、ウォークマンやエクスペリア以外ではまともに機能しないのがネックだった。このSE215ではそんなことはなく、遮音性能は抜群でまあ買ってよかった。リケーブルができるというのも大きい。