浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

人生について

 ろくに人生に向き合ってこなかった自分が、人生について、なんて大げさなことを考えようとするのは、言うことが無くなったミュージシャンが愛だの平和だのを持ち出すようなもので、つまり殆ど何も考えていないのと同じで、今日の献立はどうするか、洗濯物をいつ干すか、今朝の憂鬱なニュースをどう考えるか、好きでもない嫌いでもない知人とどう付き合うか、そういう些細で具体的な日常を丁寧に考え抜いていくことこそが、人生を考えるということなのかもしれない。