「好きな食べものを先に食べる派? 後に食べる派?」という、割とどうでもいい質問がある。割りとどうでもいいので、この質問に回答することはしない*1。ただ、「好きなことは先に済ます派? 後にとっておく派?」と問われると、断然後者である。後回しにしすぎて、結局やらずじまいということもよくある。
自分の中では、楽しいことに手をつけるのは、嫌なことを始めるのと同じくらい難儀なことだ。楽しいことが楽しく見えるほどに、困難さは増す。その楽しいことは、果たして今行うに値するのか? もっとベストなタイミングがあるのではないか? と考えてしまうのだ*2。嫌なことは当然先延ばし、好きなことも先延ばし、となれば、今できることは、どうでもいいことしかない。面白いと確信しているゲームやら本やらを積んで、楽しさの期待値が低い*3ネットサーフィンにうつつを抜かすのは、多分そのためであろう。いや、ネットの中ですらこの症状は深刻で、好きなサイトの巡回はとっておいて、別に興味のない情報ばかり見てしまうというのはありがちだ。なんというか、損な人間だなとは思う。
話は変わるが、自分には無趣味な人間である。物心ついたときからそうだった。趣味と言うに値するような、好きなことがやっと見つかっても、いつの間にか離れてしまうのだ。それも、前述した性格のせいだとすれば、なんとなく納得である。この性格を直さないかぎり、あるいは、この性格を凌駕するほど猛烈に好きな対象を見つけないかぎり、自分が趣味を獲得することはできないのだろうか。