浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

睡眠について

 寝ることが好きだ。人並み以上に好きだ、という自負がある。これから、どんどん肌寒くなってきて、ふわふわの羽毛布団にくるまるのが楽しくなってくる季節になる。それを考えるだけで、ワクワクしてしまう。勿論、夏は夏で素晴らしい。クーラーをガンガンに掛けて、その風を受けてひんやりした羽毛布団を抱枕のようにして眠るのだ。まず、そういう身体的な楽しみが睡眠にはある。次に、精神的な快楽。眠りにつくまでの、ぼーっとした、なにもしない時間が大好きだ。本当はずっと何もせずに居たいのだけれど、そういうわけにはいかない。でも、睡眠時間は、なにもしないということが許される、不思議で、素晴らしい時間だ。そして、夢を見るのが楽しい。現実の景色がキメラのように合成された、幻想的な風景を舞台として、ギャグ漫画のように現実離れした展開が繰り広げられる。これが面白くないはずがない。夢のなかで、旧友や、かつて片思いをしていた子に出会うこともしょっちゅうある。そんな夢を見た朝は、しばらく感傷に浸ってしまう。これがまた楽しい。