浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

断片017

◆コンビニでおにぎりとか弁当とか温めているとき、自分はどこに居ればよいのかわからなくなる。後ろに並ぶ人の邪魔にならないように、とりあえず横に引いて待っているのだけれど、なんか居心地が悪い。バスとか乗るときも、自分が好きな席(後ろから二番目の左側の席、その前の席でも可)が取れないとヘコむ。初めて入る飲食店は、どの席に座るのがベストなのかわからないのが辛い。座る場所を何十秒も考えることは、この忙しない現代社会において許されないので、とりあえず座るしかないけれど、だいたい失敗する。何回か通ってここだ!という場所を見極めるしかない。そんな感じで、少しでも自分の落ち着く空間を探ろうと必死な毎日だ。当然人が多い場所は苦手だ。東京と大阪では生活できる気がしない。どうでもいいけど、公衆トイレとかで、普通に空いてるスペースがあるのにも関わらず、俺の隣で小便始める輩が稀に居るんですが、あれはどうなってるんだ、マジで。

断片016

◆先日はスーパー銭湯に行ってきた。やっぱスーパー銭湯はスーパーですわ。つらさなんて吹っ飛んでしまう。でも俺のつらさなんて、広い湯船に浸かれば消えてしまう程度のものなのか、と思うとなんか空しい。

◆スパ銭に行く前に腹ごしらえ*1として、レトロな感じのうどん屋さんに入った。自分のあとに何人か客が入ってきたんだけど、ベンチャー企業の人らしく、意識高い感じのおしゃべりをやっていた。ベンチャー企業の人もこんなうどん屋さんに来るのか……と思ってしまったが、ベンチャー企業の人だってレトロな感じのうどん食べたいときがあるよな。完全な偏見だ。そういや、以前顔立ちの整った女性がコンビニでポンジュース買ってるのを見て、美人もポンジュース飲むんだ……とかなり衝撃的だったんだけど、これも偏見っすな。いや、自分の中では美人って普段カプチーノとか飲んでるイメージだし。あ、うどん屋では親子丼を頼んだんだけど、卵のほろほろ具合も絶妙で美味かったです。なんでうどん屋の親子丼は美味いんだろう。

*1:空腹で銭湯入ったら立ち眩みを起こして倒れ込んだことがあるので、それ以来飯を食ってから入るようにしている

断片015

◆薬指のあたりに擦り傷をこしらえた。痛いというほどではないのだけれど、お風呂に入ったときに染みるので、何年かぶりに絆創膏を貼ってみたのだが、これがいい。なにがいいって、絆創膏の匂いがいい。自分はわりと病院大好き人間で、身体の不具合が大したことない場合も病院に行くのだけれど、あの病院の匂いがご家庭で手軽に味わえる。病院の清浄な香り、文明を感じて好き。病院は楽しい。思えば、病という人間が抱える中でもトップクラスに厄介なものを、ムダに高度に発展した科学技術で、あれこれ頭のいい人たちが頑張った結果として病院は存在している。言うなれば、病院という施設は人間の科学技術の結晶なわけで、ロケット発射場とか飛行機とか原子力発電所とか巨大ダムに相当するくらいワクワクしてもいいはずだ。そうだ、病院は楽しいのだ! あ、でも注射は勘弁な。絶対それよりいい方法あるだろ。科学技術もっと頑張れよ。

スマホに入れたアプリを振り返る~ゲーム編①~

スマホはゲーム、少なくとも昔ながらのゲームをするには適してないデバイスだと未だに思っているので、*1コンシューマほど熱心にやってはいないのだけれど、そうはいってもスマホを使い始めて何年にもなるし、Google Playの履歴見てると懐かしくなってきたので、面白かったやつ中心にまとめてみる。



play.google.com
DDRクローンの音ゲー。ネットに転がっている譜面ファイルと音源ファイルを入れることで様々な音楽で遊べるが、当然イリーガルなものが多い。飽きっぽい自分にしては結構やってた。丁寧に作ってさえいればつまらなくなりようがないジャンルのゲームではある。


https://play.google.com/store/apps/details?id=com.squareenix.android.imaginaryrange

イマジナリーレンジ。スクエニが2011年ごろに出した、マンガとゲームが両方楽しめるアプリ。ゲームはほとんどおまけみたいなものではあるが、マンガがなかなか面白くてよかった。ゲームも、単体としては微妙だがおまけとしてみるとなかなかいい感じ。総合的に満足度が高い作品だった。このアプリは無料ではあるけれど、多分エピソードごとに買い切りで出すつもりだったんだろうな。買い切りのケイオスリングスが出たのもこのあたりか。スクエニスマホアプリも今や、FFDQ以外はだいたい課金ゲーと化して、いサ終スレ*2の常連である。世知辛さを感じる。


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無料で無制限に遊べる弾幕ゲー。弾を避けるゲームとタッチパネルの相性はいい。他の有名な弾幕ゲーをやったことがないので、このゲームが弾幕ゲーとして質が高いのかはよくわからない。けど、繰り返しやったのは確か。そして難しい。NORMALを全クリするのがやっとだった。ミスしてからコンティニューまでのスピードとか速いし快適。


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FPS音ゲーにしろ弾幕ゲーにしろ、気になってはいるけれど金払ってまでやりたいと思わないジャンルのゲームは、基本無料で手に入るスマホゲーで済ましてしまうのだなあと思った。4~5年前にやってたアプリだけど、スマホでもこの画質なのかとちょっと感動した記憶がある。スマホだからどうしても操作が難しいが、それを差し引いても自分がFPSを不得手とする人間だということがわかった。


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この増田 はてなーってBrainWars強いの? を見たのがきっかけ。要は脳トレで世界中の人々と対戦するゲーム。レスポンスもよくて、どうぶつタワーバトル並みにすぐマッチングして手軽に戦えるのがいい。ゲームの内容も単純だが、対人戦の要素があるのでなかなか熱中する。よくできたゲームだと思う。対戦の合間にスタンプを送り合うことができて、あ、世界の人とつながっている! という感動が得られ、地味にいい。だが一つ難点があって、このゲーム、知識とか経験とかをほとんど要求しない。それ自体はいいのだが、そのことによって、脳の処理能力が高いヤツが常に勝つ、という救いようのない状況が生まれてしまう。時間をかけて練習したところで、生まれ持った処理能力の差に対しては無力である。こんなシビアなゲームはなかなかお目にかかれない。この手の処理能力はそこそこ自信があって、S級まではすんなり上がれたが、S級はマジでバケモンしかいなくてほぼ勝てず、すぐ降格した。そこで俺はこのゲームを辞めた。


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スマホで面白いゲームはいろいろあるけど、結局昔からあるゲームのスマホ版が一番面白いかもしれない。これは、ペンシルパズルスリザーリンクスマホでできるようにしたもの。ペンシルパズルだと数独ばかりが有名で、その次に有名なのがピクロスあたりで、それに比べればスリザーリンクはマイナーだが、面白さの点では全く引けをとってない。もっと広まって欲しい。このアプリの良いところは、リドゥ・アンドゥ機能があること、問題数の圧倒的な多さ、問題の練られ具合(高難易度のはマジで難しい。クリアできてないのばっかり)。しかも続編まである。惜しむらくは、スリザーリンクのルールを知らない人にとっては少し不親切なところか。


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スリザーリンク紹介したならこれも紹介しないと。マインスイーパだけど、運を全く必要とせず論理的にすべてのマスを開くことができるマインスイーパ。楽しい。レスポンスも良好。まあ、PCでマウスでやる快適さにはかなわないけど、空いた時間に手軽にできるというのはいい。



◆終わってみて思ったのだけれど、面白かったゲームをまとめるより質のあまりよくないゲームとかをまとめたほうが多分面白いわ。今度それやるかも。

*1:なにより物理キーが存在しないのが痛い。単純に細かい操作ができないし、なによりボタンを押したという感覚がないので、画面に映ったオブジェクトと身体とが一体化した感覚をどうも得にくい。通知などで集中が削がれるというのもある。

*2:5chにある『いかにもサービスが終了しそうなスマホゲーム』の略称。完全なレッドオーシャンと化したスマホゲー業界の闇が垣間見れて面白く、あと単純にダメなゲームが好きなのもあって、一時期見てた。

断片014

◆今日も眠れぬまま、気づけば空が青白んできた。ちょっと前から不眠の症状があって*1、少し前に精神科で軽めの眠剤をもらったりした。ここぞという時に使ってくださいと主治医はいうものの、エリクサーを出し惜しみする系の人間なので、飲むか飲まないか迷って結局こんな時間まで起きていることが結構ある。こんなことならさっさと飲んでおけばよかったのだ。それとも、今からでも飲んでおいたほうがいいのだろうか、ここまで起きていたのなら自然の眠気が来るまで待つべきなのか、ううむ、よくわからない。

マインスイーパができるようになった。マインスイーパの早解きって、結局初期盤面次第なところがある。かといって、反復を繰り返して地雷を探るスピードを高めないと好記録を出すことはできない。まるで人生だな*2

*1:不眠の症状自体は数年前からあったのだけれど、はじめは眠れないのなら眠らなきゃいいじゃないというマリー・アントワネットもかくやの精神でやってきて、そうこうしているうちに生活は破綻し、身体と精神がいよいよ不調をきたしてきて、まともな生活リズムを送ることを意識しはじめたのが一年ほど前

*2:世界にあるほとんどのものは人生の比喩として機能する

好きなことについて

◆趣味というか好きなことを見つけたくて、いろいろやってみたけれど、なんつーか、結局昔から好きだったことじゃないと続かないな。自分が現在好きといえるものは、たいてい幼い頃から好きだったことのように思う。新しい好きと出会うためには、過去を振り返るのが意外と近道だったりするかもしれない。ということで、昔好きだったことを思い出してみる。

◆小さい頃は何して過ごしていたのだろう。お絵描きとかしていたな。絵を描くというより、文字とか数字が好きで、スピードメーターとか電卓とか、空想上の機械とかそんなのばっかり描いていた記憶がある。幼稚園の頃に自分が描いた絵を見る機会が以前あったのだけれど、幼稚園児の絵としては異様に文字が多かった。とにかく記号だったり数字だったり、整然としたものに対する執着があった。同様に、テレビゲームとかワープロで遊ぶのも好きだった。テレビゲームにしろワープロにしろ、前と同じアクションをすれば、きちんと前と同じリアクションが返ってくる。人間だと、同じ行動をとっても、場合によって異なる反応が返ってくる。機械にはそういう気まぐれさはないから好きだ。記号好き数字好きで、テレビゲーム、ワープロ好きなのは今も変わらず。移り気で飽きっぽい自分にとって、コアのようなものといえるかもしれない。

◆お絵描きとかもやりたいと思ってはいるのだけれど、絵に対する執着は幼い頃は薄く、ゆえに始めてもすぐ挫折する可能性は高い。マンガとかも読まないこともないし、上手い絵に感動することもあることにはあるのだけれど、マンガを読むのも単純に家族がマンガ好きだったからというのが大きいように思う。環境依存な面が強い。まあそれでも絵(とりわけマンガの絵)というのは現実よりは記号的なので、現実の複雑さよりは好きであることには変わりがない。

◆音楽でいうと、親のお下がりのケータイで音鳴らして遊んでいた。昔のケータイは音符を手打ちして曲を鳴らすことができた。作曲というにはあまりに稚拙ではあったが、結構楽しかった。今でも聴けるだろうか。

◆ごっこ遊びだったり、色々妄想するのも好きだった。ぬいぐるみを使ってお店屋さんごっことか、わりといい年までやっていた。あと、自作ゲームの妄想とか。これは今でもやっている。小学生の頃、無人島での冒険譚を想像して書けという課題が出て、普段の作文はほとんど書けないのにクラス一の超大作を提出した記憶がある。小説とか書いてみるのも楽しいかもしれない、でもやっぱり楽しくないかもしれない。妄想は好きだが文章を書くのは好きでない。文章を書く行為というのが、人間の脳にとってかなり不自然な行為であるような気がずっとしていて、実際頭に結構負担がかかるのだ。人間の思考は基本的に脈略のないものだけれど、それを無理矢理秩序立てて他者に伝わるよう編集する、という行為を経ないと文章は出来上がらないわけで、それはちょっと大変なことではある。このブログ記事みたいにとりとめのない感じの文章ならいくらでも書けるっちゃあ書けるのだが。

◆あと忘れていたのが、放浪。体力ない割にふらふら出歩くのは好きだった。放浪は好きだが、街を歩く他人とか外の風景とかに関心を抱いている風でもないので、放浪が好きというよりは、軽い運動をしながら色々ぼーっと妄想するのが好きなだけかもしれない。

◆疲れた、続きを書くかもしれないし、書かないかもしれない。

断片013、クッキークリッカーのはなし

anond.hatelabo.jp
◆この増田を読んでからずっとクッキークリッカーをやっている。一時的な中毒性という点ではもっと優れたクリッカーゲームもあるとは思うけど、なんせボリュームがあるのでなかなか飽きない。あと、わりとシステムがややこしいので、効率を考えると考えること(と計算)が増えて、それはそれで楽しい。現在のcookieの貯蔵量は30undecillion、CpSは11.414nonillion。ここまでくると、クッキーの稼ぎ方が今までとは変わってくる。少し前までは、FrenzyとClick Frenzy or Dragonflightの重複がくればガッツポーズという感じで、それを狙いにForce the Hand of Fateを時折召喚してくる、という方針だったが、CpSの伸びがしょっぱくなり、貯蓄量が増えてくると、FrenzyとBuilding Specialの重複が来たときにConjure Baked Goodsを使ったほうが枚数稼げることがわかった。FrenzyとDragonflightの組み合わせでどのくらい稼げるかというと、wiki見ると1クリックあたり15.6分稼げて、自分は一秒間に7.33クリックするので*1、15.6*7.33*22/60=42時間分のクッキーを稼げることになる。しかし、これだけクッキーが溜まってくると、42時間分のクッキーといえども0.011*60*60*42/1000=1.6undecillionぽっちである。それに引き換え、FrenzyとBuilding Specialが重複した際にForce the Hand of Fateを使うと、350個ある施設がBuilding Specialに当選したと仮定して、7*35*30/60=122.5時間分のクッキーが得られる。FrenzyとDragonflightの組み合わせの約3倍のクッキーが得られることになる。だいたい5undecillionくらい。このように、Conjure Baked Goodsの持つポテンシャルは相当のものだが、全貯蔵クッキーの15%以上のクッキーは得られないという制限があるので、中盤まではそんなに出番がなく忘れ去られがちなのだ。注意する点としては、Conjure Baked Goodsはマイナス効果がエグいので(15分ぶんのクッキーを失い、さらに15分clot)、Diminish Ineptitudeを先に使ってやったほうがよい。で、新要素のGardenに登場するBakeberryって植物がなかなかエグくて、収穫した際に半時間分のクッキーが得られる。全貯蔵の3%以上は得られないという制限があるとはいえ、これは結局Conjure Baked Goodsとほぼ同じ効果である。しかも、Gardenは最高で36個植えられるということは……貯蓄さえ十分なら、先ほどの計算を引用すれば、一気に122.5*36=4410時間分のクッキーを得ることができる。4410/24=183.75日だから、ほぼ半年分のクッキーを一気に獲得してしまう!!!?。まあ、Bakeberryの種を入手できる確率はそこそこエグいのだけれど*2、これぞインフレゲーって感じ。ワクワクしちゃう。それにしてもクッキークリッカーの日本語wiki、充実しすぎだよな……和訳のところとかきっちり元ネタまで記してあるし、見てるだけで時間が飛ぶ。

*1:マウスクリック連射速度テスト このサイトを使用させていただきました

*2:そこそこエグいのだけれど、なぜか手に入ってしまった